平成23年度における収支状況の概要


平成23年度における研究の実施状況

  「組織ファクトリーの開発」では、細胞シート製品について、組織処理から細胞シート積層までの全工程を、無菌かつ自動で行う総合的なシステムの開発を進めている。平成23年度には、細胞単離・初代培養システムおよび細胞大量継代システムを設計・作製した。
  平成22年度に作製した細胞シート積層化システムについては、試験運用を開始し問題点を抽出して、必要な改善を行った。培養モニタシステムの開発については、平成22年度に検討した測定技術をもとに、培養モニタシステムセンサユニットのプロトタイプを作製した。マネジメントシステムの開発では、医薬品の品質管理に係る規制に準拠した全体構想をまとめた。
  「臓器ファクトリーの創製」では、幹細胞に適した浮遊撹拌培養技術を開発し、連続培地交換法を適用して、ヒトiPS細胞の高密度培養を達成した。スケールアップにより、109個までの培養が技術的に可能である。細胞選別技術の開発については、既知の技術となったヒト心筋特異的抗体の探索を中止したものの、レンチウイルスベクターを用いて心筋細胞を純化する技術や、細胞の体積を指標とした心筋細胞分取技術の開発を進めた。
  血管網付与技術の開発については、平成22年度に確立した方法を基盤に、血管新生能力の高い血管床を生体内で作製する技術の検討や、灌流培養条件の最適化を進めた。また、再生組織臓器モニタリング技術の開発に関しては、バイオイメージング技術およびバイオセンシング技術を用いて、人工血管床や動物細胞由来積層化組織について構造・機能の解析を行った。






収支状況の概要

H23年度収支状況概要表





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