平成22年度における収支状況の概要


平成22年度における研究の実施状況

 平成22年度では、自動化装置「組織ファクトリー」の基本コンセプト設計を開始し、移植用細胞シート製品の製造(管理)工程を、細胞単離・初代培養プロセス、大量(継代)培養プロセス、細胞シート作製・積層化プロセス、および生産管理(スケジューラ)に分け、それぞれに開発が進められるようにしました。そのうち細胞シート作製・積層化プロセスについては、本年度にて試作機(細胞シート積層化システム)の設計および製作を実施しました。また、「臓器ファクトリーの創製」では、培養液のpHや溶存酸素濃度等の制御機能を搭載した多連培養装置を使用し、ES細胞の基礎的な浮遊培養条件の確立と、新規なES細胞増殖促進培養法の開発を実施しました。

 さらに本年度は、最先端研究開発戦略的強化費補助金(最先端研究開発支援プログラム加速・強化事業)を活用し、試作した細胞シート積層化システムの各モジュールに専用の外装を施し独立したアイソレータシステム(閉鎖環境内で作業を行える専用機器)としました。これにより、ファクトリーの臨床用製品製造に向けた手順の確立が当初予定より前倒しされることが期待されております。

 科学技術振興機構では、平成21年度に立ち上げを行った研究支援事務局(以後、FIRST岡野PJ支援室と呼ぶ)において、装置開発コーディネータ、技術開発コーディネータ、および知的財産コーディネータの雇用を行い、中心研究者が必要とする支援を円滑に遂行できる体制構築を開始しました。また、2011年1月17~18日において、FIRST国際シンポジウム「Medical Innovation of 21th Century(21世紀の医療イノベーション~ナノバイオテクノロジーが切り拓く最先端医療への挑戦~)」(FIRST片岡PJとの合同シンポジウム)を開催しました。






収支状況の概要

H22年度収支状況概要表





加速・強化事業 収支状況の概要

H22年度加速・強化事業収支状況概要表




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