No.32(2019) p.35-39
特集Ⅱ第41回未来医学研究会大会
塵ニモマケズ~大気汚染に立ち向かう人工気管~
五反田 克己
PM2.5による大気汚染は近年ますます大きな懸念となっている。呼吸の際に鼻腔に入った微粒子は繊毛運動などにより体外に排出されるが、PM2.5は軽いために気管を通過し、肺胞に沈着する。PM2.5が肺胞に沈着することで肺に炎症反応を誘導し、さまざまな疾患を引き起こす。そこで、本稿ではPM2.5が肺に侵入するのを防ぐために、らせん状の羽を有する人工気管の構造を提案する。本稿で提案した人工気管を用いることでPM2.5を気管の粘液で吸着し、繊毛運動で体外へ排出することが可能となる。これにより呼吸器系・循環器系の疾患の発症を低下させることが可能となると考える。
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