平成24年度における収支状況の概要


平成24年度における研究の実施状況

  「組織ファクトリーの開発」では、細胞シート製品について、組織処理から細胞シート積層までの全工程を、無菌かつ自動で行う総合的なシステムの開発を進めている。平成24年度には、ブタ組織を用いた一貫した工程の試験製造を実施し、最終年度(最終目標)に向けた改善設計に必要な情報を収集した。
  組織ファクトリーの基本設計は、再生医療製品に適応した安全・安心・安価な製造が実現できることが期待され、早い段階より新規性・進歩性が認められ、平成24年8月3日に国内特許(特許第5051677号)を取得することができた。
  「臓器ファクトリーの創製」では、平成23年度よりヒトiPS細胞の大量増幅を可能にする、低シェアストレス、高効率撹拌の浮遊撹拌培養槽(特許出願済み)および非接触式の溶存酸素センサー(特許出願済み)の開発を行い、2×10^5個/mlから約5日間の培養にて2×10^6個/ml(100 mlスケールでの検討)までの未分化状態を維持した細胞増幅かつ高密度培養を達成した。
  血管網付与技術の開発については、生体由来血管床、微細加工技術を用いたマイクロ流路付コラーゲンゲル血管床、いずれについても厚みのある心筋組織構築が生体外で可能となり、約20日間にも及ぶ組織維持灌流培養も可能となった。それぞれの成果は、著名な学会誌(Nature Communications、Scientific Reports)に掲載された。






収支状況の概要

H24年度収支状況概要表





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