No.34 & No.35(2022)
第43回未来医学研究会大会
イメージングスーツを用いた全身免疫システムの可視化と治療
生体の防御機構である免疫系は、生体を感染等から守る一方で、その働きが異常になると様々な疾患を引き起こす。本論文では、免疫機能の異常を可視化し、異常領域のみを局所治療する技術を提案する。具体的には、全身の核磁気共鳴信号が取得可能なスーツ型イメージング装置と、超音波で体外から破壊可能かつ薬剤を封入した免疫細胞トレーサーを提案する。両者を用いることにより、異常領域の可視化と局所治療が可能になるため、免疫機能の異常に関わる疾患における正確な病態把握や副作用の少ない治療を実現できる可能性がある。