No.32(2019) p.71-73
特集Ⅲ未来医学研究会のいま
栁原操再生医療研究支援寄附金について─総括報告─
平成26年4月より5年間に亘り、TWInsにおいて再生医療研究に関わる学生や研究者ならびに本研究会運営担当者への活動助成、また本研究会大会の開催と機関誌発行支援を得ました栁原操再生医療研究支援寄附金(総額20百万円)が、平成31年3月末をもって終了致します。従来、会員諸氏からの会費及び大会等開催時の広告収入によってささやかな年間活動を行ってきた本研究会が、より積極的な研究会活動を展開し、運営基盤を強化するために多大な御支援を頂きました。柳原操祭祀主催者で本研究会特別会員の橘川雄一様および、同遺言執行者弁護士の小田木毅様に厚く御礼申し上げます。以下本寄附金の助成実績を総括して皆様にご紹介申し上げます。
1. 大会開催及び機関誌発行への支援
平成26年~30年に開催した第37回~41回大会及び第28号~32号機関誌は、本寄附金から毎年助成を行い、より積極的な企画編集に取り組みました。現在の東京都知事である小池百合子氏、BSフジ等で活躍中の一柳良雄氏、(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)理事長の近藤達也氏、インテル株式会社代表取締役社長の江田麻季子氏などの実業分野のリーダーによる講演、また、震災後の福島川内村で長崎大学・川内村復興推進拠点を設置し復興支援に邁進されている長崎大学折田真紀子先生による活動紹介や日本経済新聞社の大林尚氏による「人生100年、欲張りに生きる」と題した講演など、多分野の有意の諸氏の大会参加や講演を得るとともに、本研究会の存在を各氏に示すことができました。理事・幹事一同、更に発展的な大会や機関誌の企画に向けて貴重な経験を得た次第です。
2. 再生医療研究者及び学生への支援
海外研究者2名(韓国、英国)及び国内外の学生6名(米国、スウェーデン、日本)が本学TWInsにおいて活発な再生医療研究を遂行する支援活動を行いました。TWInsでの再生医療研究活動を経て、Dr. Kyungsook Kimは、米国ユタ大学の他家細胞シート再生医療研究拠点CSTEC@Utah(本研究会理事長岡野光夫教授が拠点長)の中核的な存在となり、Dr. Alessondra Speidelは、スウェーデンカロリンスカ研究所で発展的な研究活動中です。またスウェーデンカロリンスカ大学病院から来日したSebastian Sjöqvistは、博士を取得すると共に、日本で新たな発明特許に基づくベンチャーコンセプトを提唱し、昨年TERMISグローバル大会コンペでトップ5に選ばれ東京都の支援を得るなどの積極的な活動を展開しています。
3. 未来医学研究会の運営強化(運営担当およびWEBサイト支援)
1) 運営担当支援
一般社団法人としての健全運営と本助成活動を行うために、冨永満里子氏および福田栄子氏(従前、東京女子医大先端生命医科学研究所にて本研究会運営を支援)に尽力頂いております。平成28年から、同運営スタッフへの支援助成も実施致しました。
2) 未来医学研究会機関誌WEB化のサイト構築支援
本研究会の機関誌発行の経費負担を減らし、また会員による幅広い閲覧を可能にするために、平成30年度助成活動として未来医学研究会の機関誌WEB化に向けたサイト構築を助成致しました。第42回大会において、新サイトを詳しくご紹介いたします。今後は会員相互の交流にも活用して頂きたいと存じます。
真の先端医療開発の産官学連携母体である本研究会において、柳原寄附金助成活動を通じて皆様の情報発信活動を支援し、国際的な若手研究者のネットワーク化やWEB化基盤構築に貢献できましたことは、大変有意義な体験であったと感謝しております。今後も有意の会員や関係企業の方々のご支援を得て新たな仕組み作りを行い、研究者や学生への助成活動等を再興して参りたいと考えます。皆様のご協力をどうぞ宜しくお願い申しあげます。
本寄附金および研究会運営支援者からひと言:
柳原寄付金による運営体制へのご支援により、再び本会で業務を行えましたことに感謝致します。会員の皆様からのご提案やご希望、ご不満など何でもお気軽にお寄せいただければ、事務局として誠心誠意対応させていただく所存です。
福田栄子
BMCが50年の長きに亘り継続されてきたことは社会的に大いに価値あることであり、TWInsが医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をしたとして2017年に第1回日本医療研究開発大賞における経済産業大臣賞を受賞したことは皆様の記憶に新しいことと思います。BMCの修了生は現在までに2000人に上ります。設立当初から続く医工連携、産学連携による未来医療の実現に向けて、未来医学研究会会員の皆様に微力ながらお力添えができればと考えております。
冨永満里子
1. 大会開催及び機関誌発行への支援
平成26年~30年に開催した第37回~41回大会及び第28号~32号機関誌は、本寄附金から毎年助成を行い、より積極的な企画編集に取り組みました。現在の東京都知事である小池百合子氏、BSフジ等で活躍中の一柳良雄氏、(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)理事長の近藤達也氏、インテル株式会社代表取締役社長の江田麻季子氏などの実業分野のリーダーによる講演、また、震災後の福島川内村で長崎大学・川内村復興推進拠点を設置し復興支援に邁進されている長崎大学折田真紀子先生による活動紹介や日本経済新聞社の大林尚氏による「人生100年、欲張りに生きる」と題した講演など、多分野の有意の諸氏の大会参加や講演を得るとともに、本研究会の存在を各氏に示すことができました。理事・幹事一同、更に発展的な大会や機関誌の企画に向けて貴重な経験を得た次第です。
2. 再生医療研究者及び学生への支援
海外研究者2名(韓国、英国)及び国内外の学生6名(米国、スウェーデン、日本)が本学TWInsにおいて活発な再生医療研究を遂行する支援活動を行いました。TWInsでの再生医療研究活動を経て、Dr. Kyungsook Kimは、米国ユタ大学の他家細胞シート再生医療研究拠点CSTEC@Utah(本研究会理事長岡野光夫教授が拠点長)の中核的な存在となり、Dr. Alessondra Speidelは、スウェーデンカロリンスカ研究所で発展的な研究活動中です。またスウェーデンカロリンスカ大学病院から来日したSebastian Sjöqvistは、博士を取得すると共に、日本で新たな発明特許に基づくベンチャーコンセプトを提唱し、昨年TERMISグローバル大会コンペでトップ5に選ばれ東京都の支援を得るなどの積極的な活動を展開しています。
3. 未来医学研究会の運営強化(運営担当およびWEBサイト支援)
1) 運営担当支援
一般社団法人としての健全運営と本助成活動を行うために、冨永満里子氏および福田栄子氏(従前、東京女子医大先端生命医科学研究所にて本研究会運営を支援)に尽力頂いております。平成28年から、同運営スタッフへの支援助成も実施致しました。
2) 未来医学研究会機関誌WEB化のサイト構築支援
本研究会の機関誌発行の経費負担を減らし、また会員による幅広い閲覧を可能にするために、平成30年度助成活動として未来医学研究会の機関誌WEB化に向けたサイト構築を助成致しました。第42回大会において、新サイトを詳しくご紹介いたします。今後は会員相互の交流にも活用して頂きたいと存じます。
真の先端医療開発の産官学連携母体である本研究会において、柳原寄附金助成活動を通じて皆様の情報発信活動を支援し、国際的な若手研究者のネットワーク化やWEB化基盤構築に貢献できましたことは、大変有意義な体験であったと感謝しております。今後も有意の会員や関係企業の方々のご支援を得て新たな仕組み作りを行い、研究者や学生への助成活動等を再興して参りたいと考えます。皆様のご協力をどうぞ宜しくお願い申しあげます。
本寄附金および研究会運営支援者からひと言:
柳原寄付金による運営体制へのご支援により、再び本会で業務を行えましたことに感謝致します。会員の皆様からのご提案やご希望、ご不満など何でもお気軽にお寄せいただければ、事務局として誠心誠意対応させていただく所存です。
福田栄子
BMCが50年の長きに亘り継続されてきたことは社会的に大いに価値あることであり、TWInsが医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をしたとして2017年に第1回日本医療研究開発大賞における経済産業大臣賞を受賞したことは皆様の記憶に新しいことと思います。BMCの修了生は現在までに2000人に上ります。設立当初から続く医工連携、産学連携による未来医療の実現に向けて、未来医学研究会会員の皆様に微力ながらお力添えができればと考えております。
冨永満里子