No.32（2019） p.40-45
特集Ⅱ第41回未来医学研究会大会
イヌ歯根膜細胞シート付着型インプラントを用いた歯周組織再生誘導
鷲尾 薫
近年インプラント療法は大きな進展を遂げ、広く⾏われる⼀⽅で、インプラント周囲炎が報告されるようになったが、根本治療法は未だ確立されていない。我々は顎⾻－インプラント間に⻭根膜様組織を新生させ、天然歯のような機能を持つインプラントを開発することでインプラント周囲炎を予防できないか検討を行っている。
細胞接着を効率よく誘導させる表面処理を行ったインプラント体へ歯根膜細胞シートを付着させイヌ顎骨欠損モデルへ移植したところ、インプラント上で歯周組織再生を確認することができた。今後、この新生組織の機能性を示し臨床応用を目指すことで，新しい概念のインプラント治療を開発していきたい。
PDF PDFダウンロード
この記事の閲覧は会員限定です。会員登録すると表示されます。

未来医学研究会のご案内はこちら

一覧へ戻る