2025年度は、3件のマンスリーセミナーを開催しました。今年度は、新たに開始した「一億総医療人計画」の説明とそのキックオフミーティングも開催いたしました。
未来医学研究会マンスリーセミナー Vol. 39「ヒト病態模擬試験システムによる治療機器開発の革新と運動器治療を変える脱細胞化組織」
【日時】 2025年4月3日(木)18:30~19:30
【会場】 東京女子医科大学先端生命医科学研究所(TWIns)2階会議室(オンラインとのハイブリッド開催)
【講師】 岩﨑清隆先生(早稲田大学理工学術院共同先端生命医科学専攻/総合機械工学科/生命理工学専攻 教授)
【講演概要】 治療機器の研究開発において、病変や病態のない動物モデルでは治療機器の効果やリスクを評価できないことが多い。クラスIV治療用機器に関する従来型の研究開発フローの限界を打破するため、演者は、「ヒト病態を模した実験系・評価系の研究開発と評価基準の策定」に取り組み、HuPaSS(呼称: ヒューパス) (Human Pathological Simulator and System)として定義し、新たな概念として提唱している。本講演では、クラスIV治療用医療機器の研究開発基盤としてのHuPaSSの研究開発について紹介する。さらに、治験を開始した膝前十字靭帯再建に用いる組織再生型靭帯について紹介する。
【参加登録人数】 24名
未来医学研究会マンスリーセミナー Vol. 40「一億総医療人計画 始動!」
【日時】 2025年4月24日(木)18:30~19:30
【会場】 東京女子医科大学先端生命医科学研究所(TWIns)2階会議室
【一億総医療人計画について】 未来医学研究会では、2025年度より新たな取り組みとして「一億総医療人計画」を始動いたしました。人生100年時代、すでに超高齢社会に突入した日本では、医療人材の不足や医療費の増大といった課題が深刻化しています。こうした課題に対し、私たちは「国民一人ひとりが医療リテラシーを身につけ、身近な医療の担い手=“総医療人”となる社会」を目指しています。
本計画は、推進チームへの参画者募集、具体的なロードマップの策定、広報活動の展開、関係省庁・企業への意見聴取や働きかけなど、多方面での活動を開始しています。
今回のマンスリーセミナーでは、推進メンバーが作成したロードマップを共有し、BMC現役受講生や未来医学研究会の会員の皆様とともに、これからの展開について議論を深めてまいります。また、ご参加の皆様からの新たなアイデアやご提案も、ぜひお寄せいただければ幸いです。
【推進メンバー】
清水達也(未来医学研究会会長、東京女子医科大学先端生命医科学研究所 所長・教授)
大竹正規(GEヘルスケア・ジャパン株式会社 政策推進本部長)
石井通友(ナルックス株式会社、BMC54期修了生)
大石亮太(ソニー株式会社、BMC54期修了生)
福田倫子(テルモ株式会社、BMC54期修了生)
【参加登録人数】 40名
未来医学研究会マンスリーセミナー Vol. 41「後天的老化制御機構とサルコペニア治療」
【日時】2025年12月11日(木)18:30~19:30
【会場】 東京女子医科大学先端生命医科学研究所(TWIns)2階会議室(オンラインとのハイブリッド開催)
【講師】 早野元詞先生(東京理科大学研究推進機構総合研究院老化分子生物学寄附研究部門 准教授)
【講演概要】 老化はDNA損傷と修復といった後天的ストレスが重要であることが知られており、遺伝子発現パターンを決定しているエピゲノム制御や、老化の治療といったコンセプトが着目されている。我々はDNA損傷による老化促進の分子理解のためにICEマウスと呼ばれる新しい老化モデルを開発している (Yang et al., 2024; Yang* and Hayano* et al., 2023 Cell; Kato et al., 2021 Dev. Cell)。本講演では、DNA損傷と細胞特異的な遺伝子発現やヒストン修飾の変化(「アイデンティティの喪失」と呼ばれる)による、脳、筋肉、骨などの様々な臓器で機能低下について紹介したい。また、ICEマウスやヒトの遺伝子発現の加齢変化を解析したデータをもとにしたサルコペニア治療についても紹介したい。
【参加登録人数】 25名
