No.36(2023)
第45回未来医学研究会大会
視覚障害者向け触察デバイスの提案 -視覚を手に-
世界の失明人口は現在の3,600万人に対して2050年には1億2,000万人、失明リスクのある強度近視は9億4000万人に増加すると推定されている。世界保健機構(WHO)は失明の予防を重要課題と位置付け、細菌や寄生虫によるトラコーマやオンコセルカ症等の対策を進めている。それら予防や治療の一方で、視覚障害を持った人が社会参加していくための支援も重要になる。本研究では触察(触って観察すること)を仮想的に実現することにより、安全安心に目的地へ移動でき、眼前の物体形状も理解できる生活支援デバイスの提案を行う。