No.32(2019) p.29-34
特集Ⅱ第41回未来医学研究会大会
Mgマイクロモーターを用いた脳保護デバイス
小林 純美子
一般市民による心肺機能停止傷病者の救命率がAEDの普及により向上しているが、脳に障害が残り社会復帰が困難となることが問題となっている。そこで、一般市民がつなぐ一次救命処置として、脳保護を意図してH2Sドナーを脳動脈へ送達するリポソーム化H2Sドナー製剤搭載Mgマイクロモーターを提案する。脳動脈に到達したMgマイクロモーターは製剤を放出し、製剤は細胞内に取り込まれ、H2Sドナーを放出する。再生医療技術が進歩した未来では、脳さえ無事であれば社会復帰して人生の全うが可能となるはずである。
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