拠点リーダーご挨拶

 再生医療とは、幹細胞生物学と、培養系で組織構造を再構築する集学的学問領域である組織工学を両輪とする次世代医療です。
ガン治療に代表される切除中心の外科的治療や、解熱剤などの対症療法と異なり、QOLを維持し、根治治療を可能にする再生医療に大きな期待が寄せられています。

 分子生物学が生物をバラバラの部品に分解することで生命現象を理解することを目指す一方、我々は、DVDプレイヤーやハイブリッド自動車を設計するように、組織工学・再生医療の実践を通じて生命を理解し、人類に貢献しようと努力しています。再生医療はまったく新しい医療であるため、欧米にもお手本は存在していません。

 我々は再生医療本格化のための社会環境の整備もきわめて重要であると考え、欧米の後追いでないレギュラトリーサイエンスの構築をも目指しています。 それらの実現には、従来にない教育、研究環境の構築が強く望まれています。すなわち、医学・生命科学と理工学の高度先端諸技術の真の融合によってのみ、新しい学問領域の創成が可能であり、既存の領域や制度にとらわれることなく、集学的なアプローチによって新分野にチャレンジし、新しい概念やシステムの構築 をおこなうことのできる研究者の育成と研究の実践を強力に推進することが必須です。すわなち、理工学と医学のシーズとニーズが出会う場を作り、新しい医療テクノロジーを大きく飛躍させるとともに、高度な医療を達成しうる環境作りをおこなう必要があります。
 そのためには次世代の優秀な若手研究者の育成なしにはありえません。

 私たちは世界トップレベルの教育研究を推進するプログラムを推進しております。国内外からの優秀な博士課程学生を募集していますので、ふるってご参画ください。またウェブサイトを通じて、私たちの活動をタイムリーに発信していきますので、ご覧いただくとともに、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。