最先端技術融合拠点

細胞シート工学による角膜、心筋、歯根膜、軟骨、食道等の新規再生医療技術の研究開発を推進し、順次、臨床応用、商品化の実現に向けて技術融合をはかります。

従来、不可能とされていた根本治療を可能にする再生医療は、さまざまな可能性を宿しつつもいまだ萌芽的な段階にあります。東京女子医科大学を拠点とする本構想は、医工連携、産学連携によって種々の最先端技術を終結し、さまざまな疾患に対する再生医療技術を多角的に開発し、近未来において再生医療社会の実現を目指すプロジェクトです。

dnpcellseed
hitachi

協働機関

大日本印刷株式会社

世界でも屈指の印刷技術を基盤に、最先端表面改質技術、ナノインプリント、超微細化工技術、パターニング技術等を開発。再生医療本格化に必須のトレーザビリティ実現への貢献が最も期待される技術力を有する機関。

株式会社セルシード

東京女子医大の細胞シート工学に関する学内ベンチャー企業として設立された機関。多様な専門領域の研究者を配し、表面改質、生産能力拡大に取り組む。温度応答性培養皿を国際的に販売し、高い評価を得ている。

株式会社日立製作所

世界有数の総合電機メーカーであり、医療分野でもMRIなどの診断機器や臨床検査機器などを開発。再生医療本格化に必須の自動培養装置開発、閉鎖系培養容器開発への貢献が期待される期間。

 


  • 置換型・補助ポンプ型再生心筋の創製
  • マイクロパターン化による毛細血管
    構築技術の完成と組織三次元化
  • 診断・薬物スクリーニング技術の商品化
  • 再生医療製品とレーサビリティ実現の情報管理システム

新しい再生医療社会の誕生

新しいインフラ / 新しいルール / 新しい許認可制度

拠点化構想における達成目標

3年目
温度応答性培養皿大量生産および細胞シート合成プロトタイプ完成。食道癌治療、歯根膜移植の安全性確認申請。海外マルチスタディー本格化。
7年目
第2世代高機能培養皿の完成、自己口腔粘膜細胞シートおよび歯根膜細胞シート移植の厚生労働省における承認、海外治験開始。
10年目
再生医療本格化と産業創出に向け、マイクロパターン化による毛細血管網構築技術の完成。これを用いた組織三次元か、置換型・補助ポンプ型再生心筋の創製、肝臓、脾臓等への細胞デリバリーシステム。再生医療製品トレーサビリティ実現の情報管理システム、診断・薬物スクリーニング技術の商品化。